野生のイルカと泳ぐ?!ドルフィンスイム体験とは

東京都心から南へ約200kmに位置する御蔵島(みくらしま)。島の周囲には、なんと約120頭ものミナミハンドウイルカが暮らしています。
ミナミハンドウイルカは、水族館のショーでお馴染みのハンドウイルカとは種類が異なり、吻(口先)が短く、成長とともにお腹に黒い斑点模様が現れるのが特徴です。
彼らは、島の周囲に一年を通して見られ、子育てをしながら暮らしています。

御蔵島ではダイビングが禁止されているので、ドルフィンスイムは素潜りで行われます。フィンとマスクをつけて(季節によってはウェットスーツを着て)、海に入ると、野生のイルカたちの自然な姿を間近で見ることができます。

最初の難関は、御蔵島の宿やイルカの船の予約をとること。
御蔵島に宿は数軒しかなく、夏のハイシーズンの予約を取るのはとても大変(宿によって予約開始日も異なるので、確認が必要です)。
さらに次なる難所は、予約した日に海が荒れていないかどうか。御蔵島には桟橋が一本しかないため、風が吹くとすぐに東京都心からの定期大型客船が欠航になります。
ここまで難所を越えて無事に御蔵島にたどり着けたとしても、波浪注意報が出ていて船が島半周しかできないと、イルカに会える確率も半分になってしまいます。
東京都で野生のイルカと泳ぐことは、たくさんの奇跡を乗り越えなければ実現しないことなんです。

そのため、ドルフィンスイムにはヒトとイルカの適切な距離感と配慮が欠かせません。さらに御蔵島村では、東京都のエコツーリズムの制度に則り、更に御蔵島村や事業者が独自で細かなルールを制定して、ドルフィンスイムを行っています。
たとえば....
⚫︎イルカに触らない、触ろうとしない
⚫︎餌付けをしない
⚫︎海域利用人数制限、船の隻数制限 など。
御蔵島のドルフィンスイムは、このような細かなルールを事業者やお客さま一人ひとりが守っていくことによって安全に成り立っています。

そんな非日常の感動体験をしに、みなさまもぜひ御蔵島にいらしてください。