御蔵に伝わる「厄落とし」2026.03.25くらすその他いわゆる「厄年」にまつわる風習は地域によって様々ありますが、御蔵島には「厄落とし」という風習があります。御蔵の厄落としは1月15日の真夜中に行われます。その年、厄年にあたる人たちが、自身の年齢の数にまつわるお金(例えば33歳なら33円、330円のような金額)を、これまた自身の持ち物(ハンカチや手拭いなど)で包みます。それを日付が15日に変わった0時過ぎ以降に、道路と保育園園庭を結ぶ階段の踊り場(ここがかつての十字路で、「よつかど」と呼ばれていたそう)に落としてきます。これで厄が落ちると言われています。ちなみにこの時、家を出てから家に帰るまでの道すがら、人に会っても目を合わせることは禁じられており、当然話をしてもいけません。ですので、一番良いのは誰にも会わずに任務を遂行すること。家を出て厄落としに向かおうとしたら、数メートル先を別の人が歩いていたので、一旦家に戻り時間をずらしてから再度チャレンジしたというエピソードも時々聞きます。島を離れ暮らすお子さんのために、親御さんが代理で行うこともあります。その時も、内容は同じで、厄年の方の持ち物を使用します。また、いわゆる「大厄」と言われる、男性42歳、女性33歳の数え年の時に行われることが多いですが、それ以外の厄年(前厄・後厄を含む)に行っても問題ないそうです。ちょっぴり肝試し的な要素もある御蔵島の「厄落とし」。この先、厄年が控えている方は、ぜひ試してみてはいかがでしょうか?