都内で唯一、かぶつのクラフトビールを飲めるお店をご紹介!
御蔵島以外でもかぶつビールが楽しめるお店が都内の日本橋にあります。

都心のオシャレなフードコートとして話題のCOMMISSARY(カミサリー)日本橋。入口を入り、ベーカリーやピザ、タコスなどの店舗が並ぶ一番奥にクラフトビールのお店「2杯目のビール。」があります。こちらのお店では御蔵産のかぶつ(御蔵産ダイダイ)を使ったクラフトビールを楽しむことができます。

こちらで店長を務められているのが下田和幸さん。ゲストハウスMITOMIの井上愛子さんの弟さんです。かぶつクラフトビールの始まりは、元々クラフトビールに携わっていた下田さんに、愛子さんが「夏に合う、コロナビールのような軽いビールって作れないかな?」と話したのがきっかけだったようです。実際にお店に行き、下田さんからかぶつビールにまつわるお話を聞かせてもらいました。

◆ はじめに
Q. 自己紹介と現在のお仕事の内容や、これまでの経歴について教えてください。
A. 東京日本橋でクラフトビールの醸造と販売提供をするブリューパブ「2杯目のビール。」を運営しています。それまではフレンチ、イタリアンをベースに料理人として従事し、ビール好きが高じてビール造りの道へ進みました。

◆ 商品開発について
Q. かぶつを使ったクラフトビールを作ることになったきっかけや経緯を教えてください。お姉さんの発案だったとのことですが、どのようなやりとりがあったのでしょうか?
A. ブルワリー開業以前から、御蔵の特産、名産を増やしたいという話を姉から聞いていました。明日葉(あしたば)でトライはしたものの、保管、流通、クオリティの面から、うまくいきませんでした。その後、かぶつをビールにできないか?となり、ビールと柑橘は非常に相性が良く開発を進めることになったんです。
Q. 御蔵のかぶつを初めて口にしたときの印象はどうでしたか?
A. かぶつは、皮がしっかりしており、香りはミカンやオレンジに近いなと思いました。自然のもののため、白いワタは分厚く、種も非常に多いです。可食部は少なく、味わいはドライで酸味が強いですね。グレープフルーツをより荒っぽくした感じでしょうか?爽やかな柑橘の香りと苦味が両方楽しめるなと思いました!
Q. ビールに使う果物として、この素材をどう活かそうと考えましたか?
A. 本来、苦味は避けるべきなのですが、苦味が「かぶつらしさ」でもあるため、あえてこの苦味をビールに与える方法を選択しました。皮ごと輪切りにして、発酵中のビールに漬け込む事で、丸ごと余すことなくかぶつの香りを移せたらいいなと考えたんです。ただし、長すぎる漬け込みは渋味を出すため頃合いをはかって抜出しを行っています。

◆ 製造の裏側・こだわり
Q. 開発や製造の過程で特に苦労したことがあれば教えてください。また、味や香りのバランスなどで、試行錯誤したポイントはありましたか?
A. かぶつの良さも悪さも個性ととらえ、それらをどのようにしてビールに活かすかを考える点が面白かったですね。
Q. ビールに込めた想いや、「このビールを飲んでこんなふうに感じてほしい」などのメッセージがあれば教えてください!
A. 御蔵の海や空を見ながら、屋外で飲んでリフレッシュしてほしいですね!
都内にいらっしゃる方にもこのビールを飲んで御蔵のことを思い出してもらえたり、知ってもらえると嬉しいです。
◆ これからのこと
Q. 今後、御蔵島の素材を使った新しい商品をつくる予定や構想はありますか?
A. IPAやHazyとは別のスタイルのビールに挑戦したいです。セゾンやサワーエールも試してみたいですね!



かぶつビールは、島内では、ふくまる商店さん、丸一商店さん、西川商店さん、そしてゲストハウスMITOMIさんでお求めいただけます。島にお越しの際はぜひお試しください!また、お近くの方はぜひ日本橋の「2杯目のビール。」へお越しください!